恐竜がワニやトカゲのような色で描かれていることが多いのは,変温動物としての色であり,恒温動物ならもっとカラフルな恐竜がいたと考えることもできる。真っ白な恐竜や虹色の恐竜がいても,おかしくないのだ。
quote:6800万年前のティラノザウルスの化石に,血管が付着しているのが発見された。同様の化石を得るためには,古生物学者はより用心深く化石の発掘をしなければいけなくなるかもしれない。今回の発見は,恐竜の脚が化石となった際,大腿骨付近で硬化した血管が残ったようだ。本来はほかの検出のために顕微鏡でのぞいていたが,血管と骨を作る細胞がみつかった。
恐竜は,以前は爬虫類と同じような変温動物ととらえられていた。つまり気温に合わせて体温を変える生き物と考えられていたが,のちに人間などと同じ恒温動物だったのでは,と云う意見が強くなってきた。もしかしたら今回の恐竜の血管と細胞の発見は,それになんらかの確証を与えるのかもしれない。
話はやや変わって,なんで恐竜が絶滅したかはよく話題になる謎である。隕石などによって…ときくこともあるが,地球上の広い範囲に生息していたと思われる恐竜が数個の隕石で絶滅するわけはない。隕石などなんらかの影響で気温などが変化したことが影響したとするなら,恒温動物であった可能性が大きい。また,恐竜はすべてがいっぺんに絶滅したのではなく,いま空を飛んでいる鳥に変化して,生き残っているという説もある。つまり,鳥は恐竜の進化の果て,と云うことだ。記事のなかにも,今回の恐竜の化石にあるたんぱく質によって,鳥との関係が研究できるとある。もしかしたら,数年後にはジュラシックパークの様子も,かなり変わるかもしれないな。
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